学会概要
設立の趣旨
高齢者や障がい者およびその家族が住み慣れた地域において継続して生活できるよう、保健・医療の分野から、主として生活支援の視点で学術的・実践的活動を行う。対象は高齢者・障がい者・障がい児を含むあらゆる地域住民とし、地域理学療法の普及と発展に寄与することを目的とする。
主な領域
1)老年学を基盤とする領域
加齢、高齢者に対する機能評価と理学療法、介護予防、転倒予防等を含む
2)保健活動を基盤とする領域
健康増進、生活習慣病予防、高齢者および女性の健康管理、集団評価と健康づくりのためのシステム構築等を含む
3)在宅支援領域
(訪問リハ、介護者支援または負担軽減を含む)
- 通所(通所型リハ)
- 施設(施設を生活の場とする慢性期・維持期リハ)
- 就労・就学・社会参加(就学・就労支援、スポーツ活動、権利擁護、アドボカシー)
- 制度(医療・介護・福祉制度、地域ケアシステムでの活動)
- 生活環境整備(住環境の評価・整備、福祉用具、まちづくり政策形成)
地域理学療法学 定義
地域理学療法学 定義
「地域理学療法学とは、動作や活動への多面的な働きかけにより人々が地域でのくらしを主体的につくりあげられるよう探究する学問。」
地域理学療法学のイメージ図

動作や活動という帆に多面的な働きかけと言う風を吹き込み、その人が自らが目指す方向にくらしを主体的に進めていく様を表現しました。
地域理学療法学 実践領域
(多面的な働きかけ)
(多面的な働きかけ)
本学会では、地域理学療法学の実践領域を「個人-集団」という軸と「直接-間接」という軸を直行させた4つの領域に整理し、それを図として表しました。

本学会の独自性
本学会は、地域理学療法学を自然科学・社会科学・人文科学を横断する学術基盤を有する応用科学として位置づけ、その独自性は世代・疾患・障害・病期を問わず全ての人を対象とするとともに、多様な職種や機関、団体などとの連携を推進し、実践知と科学的根拠の融合に基づく社会実装を重視することです。
・地域とは、行政区分や制度上の枠組みといった地理的な範囲に限らず、人々が日常生活を送り、社会的な関わりが生じる「くらしの場」です。地域は人々の年齢や職業、生活スタイルに応じ、個人ごとに定められる可変的かつ多様なものと考えられ、QOL・ウェルビーイング(well-being)の基盤と捉えられます。
・活動とは、日常的な生活活動だけではなく、その人の価値観に基づく主体的で多様な生活行為を含みます。つまり「活動」は、動作能力という意味に留まらず、他者との関係性や社会とのつながりの中で多様化し、QOLとウェルビーイング(well-being)に寄与するものです。
・多面的な働きかけとは、身体的・精神心理的・社会的視点を統合し、個人とそれを取り巻く環境に対して、直接的だけではなく間接的な支援も行うことです。多職種連携や地域特性を踏まえた関わりにより、対象者の多様なニーズに応えるものです。
本学会は、地域理学療法学を自然科学・社会科学・人文科学を横断する学術基盤を有する応用科学として位置づけ、その独自性は世代・疾患・障害・病期を問わず全ての人を対象とするとともに、多様な職種や機関、団体などとの連携を推進し、実践知と科学的根拠の融合に基づく社会実装を重視することです。
・地域とは、行政区分や制度上の枠組みといった地理的な範囲に限らず、人々が日常生活を送り、社会的な関わりが生じる「くらしの場」です。地域は人々の年齢や職業、生活スタイルに応じ、個人ごとに定められる可変的かつ多様なものと考えられ、QOL・ウェルビーイング(well-being)の基盤と捉えられます。
・活動とは、日常的な生活活動だけではなく、その人の価値観に基づく主体的で多様な生活行為を含みます。つまり「活動」は、動作能力という意味に留まらず、他者との関係性や社会とのつながりの中で多様化し、QOLとウェルビーイング(well-being)に寄与するものです。
・多面的な働きかけとは、身体的・精神心理的・社会的視点を統合し、個人とそれを取り巻く環境に対して、直接的だけではなく間接的な支援も行うことです。多職種連携や地域特性を踏まえた関わりにより、対象者の多様なニーズに応えるものです。

